私たちが住む地球は、現時点では生物が生まれた唯一の惑星です。(宇宙人について知りたい方はこちら)
その奇跡の星ともいえる私たちの地球はいつ頃、いったいどうやって誕生したのでしょうか?
また、地球に住む生物はいつ頃、どのように誕生したのでしょうか?
今回は、地球と生物の誕生について解説します。
つぐまさん、地球ってどうやってできたの?
早速だね、はてなぎちゃん
うん、突然知りたくなったの
オッケー、じゃあ今回は地球がどうやってできたか調べていこうか
太陽の誕生
地球が生まれる話をするためには、太陽の誕生について話さなければなりません。
すごく簡単な説明になりますが、46億年前という途方もない昔、ガス星雲と呼ばれる太陽の子どもであるガスの雲がある一点を中心に回転しはじめました。
その回転の中心で核融合という超エネルギー反応が起こり、現在の太陽が誕生しました。
太陽は自ら光を発することのできる恒星と呼ばれます。
そして太陽が誕生した後に、地球が誕生することになります。
46億年!
昔すぎて、想像できないよね
地球ができるまで
太陽は誕生してから少しずつ温度が下がっていきました(といっても、地球上の感覚では通常では考えられないくらいの高温ですが)。
温度が下がっていくと、太陽を構成しているガスが冷えて、ちりが生まれました。
ちりは太陽の周りをまわりながらぶつかり合い、結合していきます。
そこでまず生まれたのが微惑星という星です。
微惑星は直径数キロ程度の大きさです。
地球の大きさを考えるとかなり小さいですよね。
太陽の周りをまわっているちりは無数に存在します。
そのため、微惑星も無数に生まれていきます。
今度はその微惑星が衝突を繰り返すようになります。
そうすることで、年間数cm程度大きくなっていきます。
微惑星同士の衝突で、微惑星は少しずつ少しずつ大きくなって惑星にまで成長します。
太陽に近いところでは、そのちりや微惑星の中に金属や岩石が多く含まれているため、太陽の近くをまわっている水星、金星、地球、火星は地表が存在する地球型惑星(岩石惑星、固体惑星)と呼ばれる惑星となりました。
地球が岩石でできた惑星のため、イメージしにくいかもしれませんが実は惑星はほとんどが気体や氷でできています。
木星や土星のように大きな惑星は気体でできているガスの惑星(巨大ガス惑星)。
天王星や海王星は氷でできている氷の惑星(巨大氷惑星)なのです。
太陽(恒星)から遠くなるほど、付近の温度は下がります。
地球型惑星が形成されるには、氷が存在してはいけないため、熱を発している太陽の近くでないと岩石や金属でできた惑星は生まれないのです。
地上が存在し、人間が生活できる地球はこのようにして誕生しました。
へー、じゃあもう少し太陽から離れていたら地面がなかったの?
うん、木星のようなガスでできた惑星になっていたね
地球ってすごいんだね
地球型の惑星も数が少ない上にさらに生物がいるのは奇跡だよね
地球と生物
地球の誕生については理解していただけましたでしょうか。
ここからは少し踏み込んで地球の生物誕生について触れていきましょう。
地球には私たち人間を含め、たくさんの生物が存在します。
しかし、冒頭でも少し触れたとおり生物が存在する星は現時点では地球以外に発見されていません。
では、どのようにして地球には生物が誕生したのでしょうか?
地球っていつ頃から生き物がいるんだろう
地球が生まれたのが約46億年前で、生物が生まれたのが約35億年前っていわれているよ
すごい昔だった!
空気と水ができるまで
生物が生まれるために必要だったのは空気と水です。
まずはこの二つがどうやって生成されたのか見ていきましょう。
説明の順序が難しいのですが、実は地球には最初から水は存在しました。
といっても今のような水で存在していたわけではなく気体である水蒸気として存在していたのです。
地球が生まれた直後は、地上のあちこちで火山の噴火が起こっていました。
火山が噴火することで地表に存在していた水蒸気と二酸化炭素が上空へ押し出される形になりました。
なんと、それが生き物たちにとってとても運のいい出来事だったのです。
上空に散った水蒸気と二酸化炭素は地球に空気を生み出しました。
これが空気の誕生です。
その後、火山の噴火はおさまり地球は冷えていきます。
先ほど生まれた空気の中には水蒸気が含まれています。
地球が冷えたことで空気も冷やされます。
すると気体で存在していた水蒸気は液体の水に変化します。
水になった水蒸気は雨となって地上のあらゆる地域に降り注がれました。
これが水の誕生です。
母なる海
長期間(1000年近く)の雨により、地球には水がどんどんたまっていきました。
しかし、その水は強力な酸性で人が入ると溶けてしまうようなものでした。
その酸性の海がどうして今の海に変化していったのでしょうか?
それは、降り注がれた地表には鉄やナトリウム、カルシウムなどの金属が含まれていました。
その金属が酸性の海によって溶かされ混ざっていくことで、現在のような人が入っても大丈夫な海に変化していったのです。
原始生物の誕生
海が現在の姿に変化していく過程で、地球内外による色々な物質や刺激により海の中にアミノ酸が作られることになりました。
そして、そのアミノ酸から生き物の元となるタンパク質が作られることになります。
そこから生まれたが最も原始的な生物である、原核生物なのです。
実は、ここまでの流れが通常では考えられないような奇跡と偶然が重なって起こっているものなのです。
生物の誕生の確率は10の4万乗分の1と言われています。
あまりに天文学的な確率のため、ある例えが有名です。
それは、プールの中に時計の部品を投げ入れ水の流れだけでその時計が組み立てられる確率といわれています。
その話を聞けば、生物が誕生したことというのがどれほどの奇跡なのかわかっていただけるでしょうか。
同じ時計の話でも終末時計とは大違いですよね。
このようにして奇跡的に生まれた原核生物が、人間を含めた様々な生物に進化することになりました。
プールの時計の話はなんだか素敵
例えがしゃれているよね
なんか命ってすごく尊いものなんだなって思えるね
ミミズだってオケラだってアメンボだって、だね
みんな生きてるんだ、友達なんだ
まとめ
- 宇宙に存在していたガスが渦巻き核融合で太陽が生まれる
- 太陽の温度が少し下がり、ガスがちりとなりちり同士がぶつかり微惑星が生まれる
- 微惑星同士がぶつかり惑星が生まれる、その中でも地球型惑星と呼ばれる4つの惑星の一つが地球
- 地球が生まれたときに火山がたくさん起こり、それによって空気が生まれる
- その空気が冷やされ雨となり、酸性の海が生まれる
- 酸性の海は地表の金属を溶かし、混ざり現在の海へと変化した
- その海でアミノ酸が発生し、そこからタンパク質が発生、そして生物が生まれるという天文学的確率の奇跡が起こる
今回は、地球の誕生と生物の誕生について解説しました。
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