足の描き方に悩む人に向けて足の構造と考え方を実際の絵を使って解説

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今回は足の描き方について簡単に解説をしていきたいと思います。

足は手以上に苦手に思う絵描きさんが多いです。それは、

  • 靴を履いているから
  • バストアップ(上半身)の絵
  • 足の先まで描く必要のない絵(バストアップも含まれますが)

と、上記のように描く機会が少なく、手を描く以上に経験値が少ない事が原因で苦手意識を感じさせることが多いんじゃないかな?と筆者は思ったりします。

確かに描きはじめは、足の立体感を理解するのがかなり難しいです。

足も見える方向でゴロっと情報が変わるのは「手」と同じなんですが、「手」ほど複雑な動きを持たないのが「足」なので描き方さえ覚えてしまえば、手ほど難しくない部類ではないかな?と思っています。

そのためこの記事では、「足」の苦手意識や、描ける練習を始めるきっかけになればと簡単に説明をしていきます。

今回は、太ももやふくらはぎを除いた足首から下の足の描き方を中心に解説していきます。

「足」の描き方を覚えるので大事なのは「手」の解説と同様になりますが、複雑なものを複雑なまま覚えるのではなく単純化させることです。

この記事を読むことでわかる項目は以下になります。

  • 足を単純化して覚える方法がわかる
  • 足の指やくるぶしなどの構造がわかる
  • 足の男女での描き方の違いがわかる

「足」についての初めての記事なので初心者の人向けに作っています。

「手」についても同様になりますが、今後掘り下げた記事を描く予定です。
足の描く練習のとっかかりが欲しい人や、苦手意識をもっていている人が描けるようになるきっかけになればと思っています。

是非そのような悩みを持っている方々はご一読ください。

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足の簡単な描き方から覚えよう (単純化)

まずは初めて足を描く人や、苦手意識で描くこと自体を避けてしまいがち人に、足を描くことが難しいという意識を払拭してもらいます。

そのためにデフォルメ的にシンプルな形で足を描く方法から解説します。(ここは手の講座と同じ流れですね。)

足の描き方1

実際、複雑な足を複雑なまま描いて覚えるのはとても難しいので、上記のようにできるだけシンプルな情報にして単純化した(それこそ落書きのような)絵で覚えていくのがいいスタートの切り方だと思います。
なんとなくでも描き方のきっかけを掴むことは重要です。

筆者としては、この手順で覚えた足の描き方をそのままアタリやラフに転用し、そこから足の造形の複雑な作りや動きをアタリやラフにはめ込んで、足の描き方の理解を深めて行ってもらえればと思っています。

*最初のとっかかりの部分の説明をどうするかすごく悩んだため、松村上久郎さんの「ややこしくない足の描きかた/easy foot drawing」という動画を参考にさせていただいています。
いつも楽しく拝見させていただいています、ありがとうございます。

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足の形の作りと男女の違い(足の構造)

足の形の作り

上の項目でシンプルな足の描き方を習得できたら次の段階です。

足の描き方に説得力を持たせていくには、なんとなくで覚えた足の描き方を、できるだけ実際の足に近づける必要があります。

指や踵(かかと)、つちふまずや踝(くるぶし)等々の構造の描き方を覚えて具体的に描けるようにする次のステップです。

足の描き方2

足は、掘り下げるとたくさんの情報が詰まっています。
今回はその中で、これを覚えておけばとりあえず足の形にはなるよ、という補足のポイントだけあげています(上記の絵)。

足の描き方3

*上の画像は踝の部分だけ抽出した画像です。
踝は足首の両端にある出っ張りのことです。
両側のほぼ同じ位置にありますが、内側(股)の方が微妙に高いです。

簡単な情報ですが、簡単だからこそ踝の高さを間違えると(例えば、外側の踝の方が高いとか)そこだけで作画の失敗というか違和感になってしまうこともあるので結構覚えてて大切なポイントです。次は、足の指の流れについてです。

足の指について

足の描き方4

何度か画像で説明してますが、指は「親指」と「その他の指」という別のものとしての認識で描くことが結構重要です。
親指は他の指と同じ動きをしませんし、指の向きや作りも違ってきます。

足の描き方5

手と同様で足も観察すると形に個人差があり、指の長さ、足の胴のクビレや曲線の描き方などが変わってきます。(指か足の甲のシルエットの描き方が分かってきたら、自分の絵柄に合わせて好みのフォルムを模索するのも楽しいかもしれませんよ)

「ここで一言アドバイス」
体のパーツを意識して描きはじめるとよくあることなのですが、それぞれのパーツをしっかり描こうとすればするほど、そのパーツに目が行きすぎてしまい全体のバランスが崩れたりすることがあります。

例えば、指やその爪をしっかり描こうとしすぎて、足本体に比べ足先の指がやや大きくなりバランスが崩れたしまったり…
目安としては、足の指の付け根の手前が一番幅が広いので、このポイントを中心に足の全体バランスを整えると描きやすいと思います。

草子
草子

足ってめっちゃムズイ

つぐま
つぐま

手よりは簡単なんじゃないの?

草子
草子

手と同じくらいの知識量を覚えれば、私はそうなると思ってるけど…

でも形やパーツのつながりが分かるまで苦労するよ

描く頻度がそもそも手より少ないからなぁ

つぐま
つぐま

絵描きさんの高次元な悩みだね

草子
草子

また足って形が難しい=バランスとるのが難しくてさ

パーツやら形を綺麗に描こうと意識しすぎて気づいたら

描いてるキャラクターからはありえないでっかい足生やしちゃったりして—

つぐま
つぐま

今日は珍しく熱く語るね、草子さん

草子
草子

手、足の記事でどんだけ自分が人体での知識が足りてないか自覚したんだ

つぐま
つぐま

相当苦労したんだろうな

足の後ろ姿、足首について(アキレス腱等)

背面から見た足の姿は、指や足の甲などほとんど見えなくなり、アキレス腱と踵のラインを覚えないといけません。

足の描き方6


アキレス腱や踵は基本的に絵の中であまり筋をくっきりと描くことはないので、筆者は描き方を覚えるというか構造を覚えて足のシルエットを整えることが重要だとおもっています。

男女の足の形の違い

男女の足


男女の描きわけは簡単にいうと、女性の方は細い少ない線で繊細なタッチを。
男の人は関節や骨格筋肉などで見える線を増やし線の強弱で表現すると差別化しやすいです。

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足のアタリの取り方と比率

足のアタリの取り方は正直なところ、人それぞれの足の描き方の覚え方で変わってくると思います。
その中でもよく見るのは、△パーツで足を考えるものですね。

今回は足の講座のはじめというのもあり初心者さんが参考にしやすくなればとわかりやすいアタリの取り方を考えてみました。

足のアタリ

最初に説明した、シンプルに足の描き方を覚える画像のやり方がここで生きてきませんか?
足の描き方は、ある程度法則を覚えてササっと踵と指の動きがわかるアタリの描き方をすればいいと思ってます。

足のラフ

個人的に足を描いていてよくする失敗が足の比率で、その人物やキャラクターから生えている足にしては足首から下の足がやたら大きく見えてしまったり、指が太く見えたり足の胴が短いなどがあります。
大体の足の比率は、覚えておくとその失敗も防ぎやすくなるかと思います。

足のアタリ
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まとめ

いかがでしたか?
手の描き方と同様に、足も最初は単純化、そこから指や足の甲、踵や踝などの一つ一つの構造を覚えて精度を上げていき、よりしっかりとした足の描き方へと順序を踏めるようになればと思っています。

この記事をみることで、少しでも足を描く時のきっかけになれば幸いです。

今回は、本当に簡単な足の描き方(特に足先のみ)中心の記事となりました。
今後、足首より上のふくらはぎやふとももも含めた内容や靴の描き方等、足全体の実際の動きを含めた記事がかけたらと思っています。

次回は「イラストの基本ワード「アタリ」を初心者向けにわかりやすく解説」となります。

漫画と絵の描き方のまとめ記事です、興味のある方は↓もご覧ください。

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