誰でもわかる!バッタの大量発生の理由とその被害を簡単解説

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バッタ

バッタの異常大量発生のニュースってみたことありますか?
空一面がバッタであふれるあの映像はショッキングですよね。
通常では考えられない量の発生、その理由について簡単に解説します。

はてなぎ
はてなぎ

私はみたことないんだけどそんなにすごいの?

つぐま
つぐま

うん、あれはなかなか衝撃的だよ

はてなぎ
はてなぎ

でもこの記事って興味ある人いるのかな

つぐま
つぐま

んー、実は僕が興味あったから調べてみただけなんだよね

はてなぎ
はてなぎ

そんな理由なんだ

つぐま
つぐま

たまにはいいかなーと、ね

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蝗害(コウガイ)

バッタ2

蝗害とは?

バッタが大量発生して群れをなし、農作物や植物に壊滅的な被害をもたらすことを「蝗害(コウガイ)」といいます。

世界では、たびたび 「蝗害」による被害を受けています。
また日本では、イナゴの大量発生といわれることもありますが、水田にいるようなイナゴは蝗害を起こしません

日本でも昔は稀に発生していたそうですが、世界ほど大量には発生していません。
理由は、日本は土地が狭いため群れを維持するほどの植物が存在しないためです。

蝗害を起こすバッタの種類

先ほどにもあげましたが、「蝗害」を起こすバッタは厳密にいうとイナゴの種類ではなく基本的には「ワタリバッタ」や「トビバッタ」といわれる「トノサマバッタ」の種類になります。

「孤独相」と「群生相」

日本でも草むらでよく見かけるトノサマバッタ、子どものころ捕まえたことがあるという人も多いでしょう。
しかし、そのときに群れをなしているようなトノサマバッタをみたことはないと思います。

群れをなす種類とそうじゃない種類がいるのでしょうか?
実は「蝗害」を起こすバッタは少し不思議な生体をしています。

子どもの頃捕まえたり、公園等で見かけるトノサマバッタは「孤独相」といわれる個体で、単独で生活しています。
親の世代が他のトノサマバッタとほとんど関わりがなかった、集団にいなかった場合、「孤独相」として生まれてきます。

しかし、親の世代が集団の中で子どもを産むと「群生相」と呼ばれる個体が産まれます。「群生相」として産まれてくると、外見や行動が大幅に変わります。

外見の変化ですが、体の色が暗くなり、羽が長くなります。
そして何よりも空を飛ぶ能力が非常に高くなります。

次に行動の変化ですが、「群生相」同士の個体は一緒に行動するようになります。
そして、「孤独相」の個体では食べない植物まで食べるようになります。

この「群生相」という個体が群れをなし「蝗害」を起こすのです。
畑荒らし、みんなでやれば怖くないの精神です。

集団が大きくなるほど「群生相」の特色が強くでるようになるといわれており、世代をまたぐほど集団は大きくなっていく性質があるため、たちが悪いですよね。

このように、同じ種類なのにも関わらず生活条件、親の代の集団密度によって姿が変わり、異なった行動を起こす変化のことを「相変異」といいます。

つぐま
つぐま

調べてみたら思った以上に内容が濃くてびっくりした

はてなぎ
はてなぎ

近くに仲間がいる時に子どもが生まれると姿が変わるって面白いね

つぐま
つぐま

でも人間からしたら、面白いとはいってられないみたいだよ

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蝗害による被害

1870年代にアメリカのネブラスカ州を史上最大規模の群れが襲いました。

ロッキートビバッタと呼ばれる種類のバッタが作った群れですが、その大きさはなんと、本州の全面積の3分の1程度の幅が160キロメートル、長さが500キロメートルという想像もできないような巨大なバッタ群でした。
この時期には4年ほどで2億ドルもの農被害が出たといわれています。

その他にも規模や被害総額はさまざまですが、中国やアフリカ、ヨーロッパや南アジアなど、世界中の色々なところで蝗害による被害が発生しています。
世界的に災害として扱われており、中国では、天災の一つに数えられているほどです。

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蝗害への対策

通り過ぎると何も残らないといわれる「蝗害」を放置しておくわけにはいきません。

そのため現在では、「国際連合食料農業機関(FAO)」という機関が対策を行っています。まず、天候や環境、分布状況をチェックし、6週間先までの分布を予想します。

「群生相」のバッタたちは、世代を超えるごとに集団の特色が強くなっていくため、少しの群れができたときに駆除できるように産卵地のデータを収集します。
また卵の時期や成虫になって移動をはじめてしまうと駆除が困難になるため、幼虫の間に殺虫剤や物理的な駆除を行っています。

はてなぎ
はてなぎ

なにか思ったよりもすごい話だったね

つぐま
つぐま

うん、素直に調べていて面白かった

でも、小さなバッタでも集まると本当に怖いってことがよくわかったよ

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まとめ

  • バッタが集団で群れをなし、農作物に被害を与えることを「蝗害」と呼ぶ
  • 同じ種類のバッタにもかかわらず、親世代の個体の集団密度が高い、低いで「群生相」「孤独相」という外見や行動が変わるものがある、それを「相変異」という
  • 「群生相」という個体に生まれたバッタは群れをなし、「蝗害」を起こす
  • 被害が災害レベルになるため現在では「国際連合食料農業機関(FAO)」という機関が対策をとっている

今回はバッタの大量発生の理由とその被害について調べてみました。

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