飛蚊症とは? 原因や症状、対処法は?-誰でもわかる!簡単解説-

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飛蚊症

ふと、お天気のいい日に空を見上げると目の前に糸くずのようなものが見えることがあります。

どこにあるのか目で追いかけてもその糸くずは逃げていきます。
目を洗ってもこすってもその糸くずは消えません。

このような症状を経験したことある方、自分の目が心配になったことはありませんか?

今回は、このように目の前に糸くずが飛ぶ現象である「飛蚊症」という症状について解説します。

はてなぎ
はてなぎ

目の前に糸くずが飛んでいるの?

つぐま
つぐま

うん、糸くずに限らず輪っかや水玉のようなものが飛んでみえることもあるよ

はてなぎ
はてなぎ

なんだか怖いね、大丈夫なのかな?

つぐま
つぐま

今回はその症状について調べてみようか

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飛蚊症とは

糸くず

まず読み方から。

「飛蚊症」とかいて「ひぶんしょう」と読みます。

冒頭の最後でいいましたが、目の前に糸くずが飛ぶ症状を蚊が飛んでいるようにも見えるため飛ぶ蚊の症状ということで飛蚊症と呼びます。

ラテン語で飛び回るハエという意味で「ムスカイボリタンテス」とも呼ばれます。
初めて聞いた時はまさか飛蚊症と同じ症状だと思わない言葉ですよね。

割と多くの人が経験したことのある症状で、筆者も飛蚊症が現れます。

基本的に、明るい場所や青空を見上げたときに見えることが多いです。
実際は、普段でも存在しているのですが意識をしない限りはあまり見えることはありません。

また、明るいところであれば目をつぶっていても飛んでいます。
というより、目をつぶったときのほうがはっきりと飛んでいることが意識できると思います。

はてなぎ
はてなぎ

目をつぶっていても見えるの?

つぐま
つぐま

うん、まぶたの中を飛んでいるようにみえるよ

はてなぎ
はてなぎ

まぶたの中に糸くずが入っているのかな

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飛蚊症の原因

瞳

では、飛蚊症はどういった原因で発生するのでしょうか。

目の中央には硝子体というたんぱく質でできたゼリーのような透明の液体がつまっています。

その硝子体の中に濁りが生じると、その影が目の底にある網膜(ここでとらえた映像が電気信号として脳に送られる)と呼ばれるところにうつり飛蚊症として現れます。

濁りが生じる理由には、病的でないものと病的なものの2種類があります。
また、病的でないものの中も生理的な原因の飛蚊症と後天的に発生する飛蚊症が存在します。

生理的な原因の飛蚊症

まず、生理的な原因の飛蚊症についてです。

生理的な原因の飛蚊症というのは、生まれつきのものとなります。

生まれる前は、硝子体に血管が通っています。
通常、この血管は生まれるときにはなくなります。

しかし、この血管のなごりによって生まれつき飛蚊症が発生することがあります。
この場合、特に症状が進行しない限りは心配する必要はありません。

後部硝子体剥離

これは、後天的に発生する飛蚊症で主に老化が原因です。

老化よって、硝子体はゼリー状から液状に変化し硝子体は網膜から少しずつはがれることになります。
それにより硝子体内が濁り飛蚊症が発生します。
打撲によって硝子体がはがれることもあります。

この現象を難しい言い方で、後部硝子体剥離と呼びます。

この原因よる飛蚊症は、発生の理由を考えると減ることは考えにくく、むしろ少しずつ増加していく可能性が高いです。
初めて飛蚊症が現れたときは気になって仕方がないと思いますが自然に慣れていくので問題ありません。

通常は気にする必要はありませんが、このはがれた硝子体が網膜を傷つける可能性があるので糸くずのようなものが大量に見えるようになった時は眼科を受診するようにしましょう。

病的な原因の飛蚊症

次に病的な原因の飛蚊症についてみていきましょう。
様々な原因がありますが、強度な近眼の場合、原因となる目の病気が多数起こりえるため飛蚊症が発生しやすくなります。

網膜の変形(網膜裂孔からの網膜剥離)

強度な近眼の場合に起こりうる症状で、網膜が委縮変形することで硝子体が濁り飛蚊症が発生することがあります。
この状態で進行しない場合は放置していても問題ありませんが、網膜に穴があく網膜裂孔という状態になってしまうことがあり、その場合網膜剥離になってしまう可能性があります。

網膜剥離になると、緊急の手術が必要になるため強度の近眼の方で飛蚊症が発生している場合は眼科の受診をおすすめします。

硝子体出血

目の中で出血が起こった場合に、その血液が硝子体の中に入ることで飛蚊症が発生する場合があります。
糖尿病や高血圧のように出血しやすい状態や打撲によって発生します。

出血の量によっては視力が落ちる場合もありますが、時間が立つことで次第に回復します。

ぶどう膜炎

目を構成している「虹彩」、「毛様体」、「脈絡膜」という部分をまとめてぶどう膜とよびますが、そのぶどう膜が炎症を起こすことで硝子体が濁り飛蚊症が発生することがあります。

この場合は炎症を抑えないと飛蚊症が進行してしまい次第に目が見えにくくなってしまうため注意が必要です。

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飛蚊症の治療法

線

基本的に現段階では、100%安全な治療法は存在していません。

治療法には、「硝子体手術」と「レーザー治療」が存在します。

硝子体手術は、最近は少しずつ安全性が高まってきているようです。
しかし昔は、リスクが高すぎるため硝子体手術はほぼ行われていませんでした。
現在でも他国に比べると手術を行うことは稀です。

レーザー治療は硝子体の濁りを直接粉砕します。
ただし、濁りが網膜や水晶体に近い位置の場合は危険性が高いため基本的には行いません。
近年、飛蚊症専用のレーザー機器も開発されているようです。

はてなぎ
はてなぎ

今は安全な治療法がないってことなのかな

つぐま
つぐま

かなり進歩はしているみたいだけどね

原因さえはっきりしているなら飛蚊症自体が問題なわけじゃないしね

はてなぎ
はてなぎ

気にならなくなるなら無理に治療しなくてもよさそうだもんね

つぐま
つぐま

将来的には簡単に飛蚊症を治せるようになるかもしれないね

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まとめ

  • 目の前に糸くずや蚊のようなものが飛ぶ症状を「飛蚊症」といい、別名「ムスカイボリタンテス」ともいう
  • 原因には病的でないものと病的なものが存在し、生まれつき症状を持っている場合もある
  • 強度な近眼で飛蚊症が発生しているなら網膜剥離の危険性もあるため専門医に見てもらうことも考えるべき
  • 治療には硝子体手術とレーザー治療の方法がありどちらも現時点では絶対安全というわけではないが技術は日々進歩している

今回は飛蚊症について解説しました。

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