世界にはたくさんのオーパーツと呼ばれていたものが存在します。まずはオーパーツが何かご存知でない方のためにオーパーツについて説明します。ご存知の方は先に進んでくださって結構です。
オーパーツって?
オーパーツとはアウトオブプレイスアーティファクツ(out of place artifacts)の赤文字の部分をつなげて「OOPARTS(オーパーツ)」と呼ばれます。日本語に訳すと、場所から外れた工芸品=「場違いな工芸品」という意味です。
その時代の技術レベルでは到底製造できないような物や、製造できたとしてもそこまで精密には作ることができないはずの物が見つかったという部分が場違いであると扱われています。
へー、なんだかロマンがあるね
こういうテーマってホントにすごくロマンがあるんだけど科学技術が進むほど解明されていくんだよ、ロマンと現実の境目って難しいね
でも、タイトルを見ると解明されていないオーパーツがあるってこと?
ちょっとメタっぽい発言だね
んー、解明されていないというより解明されたのにみんなからすごいっていわれているオーパーツって感じかな
だから厳密にはオーパーツとはいわないんだけど、本当にすごいものだからあえてオーパーツとして紹介するね
アンティキティラ島の機械
ギリシャのアンティキティラ島の沈没船から1901年に回収された歯車式の機械であるアンティキティラ島の機械。これが、現存する唯一といっていいほどの圧倒的な技術力で作成されたオーパーツです。製作時期は、紀元前150年~100年の間頃といわれています。実は、完全な形で残っているわけではなく、見つかっていないパーツも存在します。
このアンティキティラの機械について特筆すべきは、圧倒的な計算の正確さです。この機械で何を知ることができるかを簡単に説明します。
- 太陽や月のような天体の位置を計算できる
- うるう年を調整することのできる365日カレンダー
- 黄道12星座の記号が角度により区切られて表記されている
- オリンピックの開催日を知ることができる
これだけを見ると、これってそんなにすごいことなの?って感じてしまうかもしれません。しかし、この機械が製作された年代は2200年近く前のことなのです。うるう年が含まれた最も古い暦であるユリウス暦ですらこの機械が作られた100年ほど後のことです。
また、歯車の組み合わせで作られているこの機械。この歯車の技術も16世紀以降に発明されたもので、紀元前にそのレベルの技術が存在していたという事実にロマンを感じます。
大きさも手のひらサイズ、取扱説明書らしき文章も存在し、しかも現在では見つかっていないものの似たような機械が量産されていた可能性があるというのですから、オーパーツと呼ぶにふさわしい物の1つで間違いないでしょう。
その他のオーパーツについて
他にもたくさんの有名なオーパーツは存在します。しかし、ほとんどすべてのオーパーツは最近の科学技術によって偽物とわかったものや、種明かし発言により実際に製造されたと思われていた時代よりも作成時期がかなり最近だったもの(充分に作成できる技術がある時代)です。
そのため、紹介するとなると逆にどういう理由で偽物とわかったのかとか、どうやって製作されたのかの紹介になってしまうという皮肉的なものになってしまいます。
もし、興味がある人が多そうならまとめてみようと思いますので、調べてほしい!という気持ちをツイッターにぶつけてもらえると制作意欲がわきます。
オーパーツは科学技術の進歩を表現するアイテムってことだね
間違ってはいないんだろうけど、すごく複雑だ
まとめ
- 現存する唯一、みんなが驚くオーパーツは「アンティキティラ島の機械」のみである
- 科学技術の進歩はいい意味でも悪い意味でも「場違いな工芸品」を「工芸品」に変えてしまった
今回は「アンティキティラ島の機械」について調べてみました。
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