お肌の大敵、紫外線とその影響、対策について-誰でもわかる!簡単解説-


夏が近づくとすごく気になりますよね、紫外線。
おそらく、紫外線と聞いていいイメージを持つ人はいないといってもいいでしょう。

そのため紫外線のケアをしている人はたくさんいると思います。
では、どうしてケアをしないといけないのでしょうか?

今回は、人類の天敵ともいえる紫外線とその影響と対策について解説します。

はてなぎ

紫外線って何?

つぐま

はてなぎちゃんは日焼け対策ってしたことない?

はてなぎ

日焼け止めを塗ってもらったことはあるよ

つぐま

紫外線は日焼けにも関係しているんだ

今日は紫外線についてみていこうか

はてなぎ

はーい

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紫外線とは

まず、根本的な部分である紫外線とは何かについてみていきましょう。

人間が目で見ることができる光のことを可視光線といいますが、その中でも波長が最も短い色が紫色、逆に最も波長が長いのが赤色です。

光の波長に関連するテーマです、よければ合わせてどうぞ

逆に人が見える範囲を超えた光である「不可視光線」のうち、「紫色より短い波長」=「紫の外の波長」という意味で「紫外線」と呼ばれています。

また、英語では紫を超えたという意味で「ultraviolet(ウルトラバイオレット)」と呼ばれます。
この頭文字をとったものが「UV」です。
紫外線から体を守ることをUVケアっていいますよね。

次の話をするために少し踏み込んで説明しますが、紫外線は400nm(ナノメートル)~10nmというものすごく短い波長です。
その中でも近紫外線(380nm~200nm)や遠紫外線(200nm~10nm)と細分化されています。

今回は、人体に直接関係のある太陽の光に含まれている「近紫外線」について詳しくみていきましょう。

近紫外線

近紫外線とは、最も可視光線に近い紫外線です。
わかりにくい表現ですが、言い換えると紫外線の中で一番波長が長いものということですね。
すいません、余計にわかりにくいですか?

近紫外線はさらにUV-A、UV-B、UV-Cと3種類に分けられることもあります。(紫外線A波、B波、C波とも呼ばれます)

こられもそれぞれUV-Aが400nm~315nm、UV-Bが315nm~280nm、UV-Cが280nm未満と少しずつ波長が短くなっていきます。

UV-C

この3種類の近紫外線のうちUV-Cに関しては、物質に吸収されやすい性質を持っているためオゾン層を通過することができず地表には届きません。
そのため、普通は人体への影響に関しては考慮する必要がありませんでした。

しかし、近年エアコンや冷蔵庫等に使われているフロンガスというガスにより、オゾン層が破壊されています。

もし、地表に届くとなったらUV-Cは強い殺菌作用を持ち、生体に対しての破壊能力がかなり高い紫外線です。
今でも紫外線についていいイメージがないというのにそれ以上なんて想像したくありませんよね。

次に、UV-AとUV-Bに関してみていきましょう。

この2種類の紫外線はオゾン層を突破して地表まで届きます。
人体にも十分に影響を与える紫外線というわけです。

はてなぎ

なんだかいろんな言葉ができてちょっと難しいね

つぐま

紫外線の中にも種類があって、太陽から地表まで届く紫外線がUV-AとUV-Bってことだよ

はてなぎ

じゃあ今度はUV-AとUV-Bの違い?

つぐま

正解、はてなぎちゃんも流れがわかってきたね

どちらもオゾン層を突破する紫外線であるこの2種類の紫外線、どういったものなのでしょうか。

UV-A

太陽から降り注ぐ紫外線の中でも、地表に届く率が最も高いのがこのUV-Aです。
夏場のお昼時の強力な太陽光だけでなく、冬場や朝夕問わず人体に影響を与えます。
肌の奥深くまで浸透してくる力を持っているため、しわ、たるみ、肌の老化を促進するという危険な要素を持ちます。

後程でてくるUV-Bによって肌の表面に生成されるメラニン色素を酸化させる力を持っており、褐色化させます。これをサンタン(suntan)と呼びます。
サンタンも日焼けの一種ですが紫外線にあたってすぐに肌の色が変化するわけではなく、少し遅れて黒くなるのが特徴です。
ちなみに痛みを伴うことはほとんどありません。

UV-B

では、UV-Bはどうでしょうか。

こちらは、UV-Aと比べると地表に届く量は少ないです。
しかし、表皮の層に作用するため肌を守ろうとメラニン色素を生成します。
そのメラニン色素の生成が間に合わない場合、皮膚は焼けたように赤くはれたり、水ぶくれができたりします。

こちらは実質やけどのようなものなので痛みを伴います。
この日焼けのことをサンバーン(sunburn)と呼びます。
burnという響きだけでものすごく焼かれている感じがしますよね。

ちなみに、肌が白い人ほどサンバーンになりやすいといわれています。

DNAを破壊する力を持っているためシミになりやすく、場合によっては皮膚がんになる可能性もあるためかなり危険です。
また、皮膚だけでなく眼にも悪影響があり、角膜炎や慢性化すれば白内障になる危険性があります。

はてなぎ

なんか紫外線って何一ついいことがないね

つぐま

実はそういうわけでもないんだよ

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紫外線の利点

ここまで読んできてくださった方は、紫外線に対する敵対心しか感じていないと思います。

ここで一つ、紫外線にも利点があることをお伝えしておきましょう。

紫外線を浴びることで、ある物質が体の中で生成されます。

それは「ビタミンD」です。

ビタミンDは人間の健康にとってかなり重要な役目があります。
カルシウムの吸収を促したり、血液中のカルシウム濃度を一定に保ってくれます。
そのため、骨粗しょう症(骨がスカスカになる病気)から守ってくれます。

さらに、複数のがんに対する予防効果を持っていることも研究で明らかになってきました。

太陽光に長時間当たることで過剰に紫外線に触れてしまうことは人体にとって天敵ではありますが、紫外線が怖いからといって全く太陽の光を浴びないのも健康にとってはよくないということですね。

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紫外線対策

紫外線がシミや老化、場合によっては皮膚がんになる等、肌にとってよくないことはご存知な方も多いため、UVケア商品がかなりの種類、販売されています。

その中でも特に使用している人が多い日焼け止めの商品にはSPFとPAという指標がかかれていると思います。
実はこれ、UV-AとUV-Bのどちらに効き目があるのか知るための指標なのです。

SPFとは「Sun Protection Factor」の略で、1~50+までの数値で分けられています。これは、日焼け止めを塗らないときと比べ、どのくらいUV-Bによるサンバーンから体を守ってくれるかという指標となります。

最大値である50+であれば、50倍以上の時間を守ってくれます。
長時間外に出る日でも安心ですね。

PAは「Protection Grade of UVA」の略で+が1つから4つまでついています。
こちらは、+が多いほど皮膚の奥底まで浸透してしわやたるみを発生させるUV-Aから守ってくれる力が強いということです。

このように、同じ紫外線対策でも効果も強さもわかれているため、UVケア商品を購入する際の指標にしていただけたらと思います。

はてなぎ

日焼け止め大事だね!

つぐま

やっぱり女の子にとって紫外線は天敵だよね

はてなぎ

ううん、つぐまさんはいつでも肌が外にでているんだから全身に塗らないと!

つぐま

僕は毛でおおわれているから大丈夫!

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まとめ

  • 紫外線とは可視光線(目で見ることのできる光の波長)よりもさらに短い波長のこと
  • 紫外線は近紫外線、遠紫外線に細分化でき、その中でも近紫外線はさらにUV-A、UV-B、UV-Cに分別される
  • UV-AとUV-Bは太陽から地表まで届く太陽光に含まれる紫外線で、人の皮膚(肌)や眼にとっては危険ではあるけれども、まったく浴びないとビタミンDの生成が不十分になるため、全く日の光を浴びないのも健康上よくない
  • 日焼け止めにも種類があり、SPFやPAといった指標を参考に使うべきである

今回は紫外線について解説しました。

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