先日、日本の国内メーカー大手4社に5Gの電波の割り当てが決定しました。
最先端の技術、通信の常識が変わる等、色々な情報が飛び交う中、そもそも5GのGって何?って疑問が浮かびませんでしたか?
また、現在でも3Gや4Gの回線を利用しているものの、3Gと4Gの違いを説明して欲しいといわれると言葉に詰まったりしてしまう方は必見です。
今回は、携帯等の通信回線について解説します。
こんにちは、つぐまさん
今日は久しぶりにお便りが届いていたよ
こんにちは、はてなぎちゃん
今日のお便りはどんな内容かな
スマホを使っていると4G回線とか3G回線とかありますが
それってどう違うんですか?
新しく5Gっていうのもできるみたいだけどそれについても知りたいです。
スマホの回線についてみたいだね
新しい5Gについては僕も気になるし、調べてみようか
Gの意味(3G、4G、5Gの違い)
スマホを利用していると、Wi-Fiがつながっていないところでは4Gって表記がでていますよね?
そして、月々の通信制限を超えたり、電波のよくないところにいくとすごく回線の速度が落ちたりしてやきもきしてみたり。
そもそも4Gや3Gってどういう意味なんでしょうか。
G…、Gといったらあの黒い…
はてなぎちゃん、それだけは絶対に違う
3Gや4Gの「G」は「Generation(ジェネレーション)」の略なんです。
ジェネレーションというのは世代という意味です。
数字が大きくなるほど、世代が進んでいるということになります。
3Gや4Gというのはモバイル通信方式の世代を表す規格のことだったんです。
第3世代、第4世代ってことですね。
ちなみにモバイルというのは移動式の通信に使う道具のことです。(スマホや携帯、ノートパソコン等)
3G、4G、5Gの違いは通信世代の違いということですね。
あれ?第3世代ってことは3Gの前に2Gとか1Gとかがあるってこと?
そう、実はあるんだよ
モバイル通信方式の規格(1G~4G)
では、ここからは1G~4Gまでのそれぞれの世代がどういったものだったのか順番に見ていきましょう。
1G(第一世代)
1Gとは初めてモバイル通信で利用された規格で、過去に車に設置されていた「自動車電話」や肩からかけて使う、とても大きな携帯電話である「ショルダーフォン」というものに使われていました。
唯一のアナログ回線で1999年まで利用されていましたが、使用していた800MHzの帯域を2Gの規格で利用するためにそれ以降は使用されていません。
1G回線の間は「データ通信」はなく通話のみの利用でした。
そのためインターネットはもちろんメールのやりとりもできませんでした。
2G(第2世代)
1993年から利用が始まった2G回線は、モバイル通信方式としては初のデジタル回線です。
現在では当たり前になっている「データ通信」の利用が開始されました。
このことにより、モバイル端末でインターネットやメールを利用することができるようになりました。
現在のモバイル通信の基礎を築いた規格ともいえますね。
3G(第3世代)
3G回線は、PCと差がほとんどない通信が可能でPCのサイトでも容易にモバイル端末で閲覧すること可能になりました。
そして、現在主流で利用されている規格でもあります。
え?4Gが主流じゃなくて3Gなの?と思われた方は鋭い。
おそらく、ある程度新しいスマホを利用されている方は画面に4Gと表記されていると思います。
しかし、現在利用されている4Gと表記されている回線のほとんどは「LTE」と呼ばれる3.9G回線です。
「LTE」とは「Long Term Evolution」の省略で3Gを長期で進化させたもののことをいい、4Gへの移行を目指すために作られた規格なのです。
電気通信に関する国際の標準を決定する「ITU」と呼ばれる組織が2010年に3Gを発展させた規格も4Gと呼んでもいいという声明を発表したため厳密には3Gに含まれる「LTE」やUQコミュニケーションズが提供している「WiMAX」も4Gと表記されています。
え?じゃあ4Gっていうのはどういったものなの?
たしかに気になるよね
僕も調べるまでは自分が4G回線を使っていると思っていたよ
え?つぐまさんってスマホもってるの?
うん、この前草子さんから借りたんだ
4G(第4世代)
4G回線とは2019年3月の段階では、先ほど登場した「ITU」が定める「IMT-Advanced」という規格に準拠された「LTE」「WiMAX」の後継規格の「LTE-Advanced」「WiMAX2+」の2種類のみです。
ちなみに「LTE-Advanced」はNTTドコモが、「WiMAX2+」はUQコミュニケーションズが提供しています。
4G回線は、PCと差がほとんどないレベルの通信が可能な「LTE」の数倍の通信速度をほこります。
動画もサクサク見ることが可能で、ストレスを感じることなくサイトを閲覧することが可能でしょう。
しかし、4G回線は利用する周波数帯域の都合で、基地局をたくさん設置しなければいけないためなかなか整備が進まない問題点があります。
未来の規格、5G回線
5G回線とは最近普及し始めている「IoT(Internet of Things)」と呼ばれる、身の回りのあらゆる物がインターネットにつながる時代に向けて2020年の実用化に向けて開発されている通信規格のことです。
インターネット回線を通じて、言葉で電気をつけたり、テレビを操作したりする「Google Home」や「Alexa」、スマート家電と呼ばれる物をたくさんの家庭で利用しようとするとデータ通信量が跳ね上がることになります。
その際に、「高速・大容量化」、「接続可能端末の数」、「超低遅延・超高信頼性」、「省電力・低コスト」という現段階では夢のようにも思えるような要件を可能とした規格の開発が求められることとなりました。
その要件を満たすことができたものが5G回線という新たな規格としてこれから先、少しずつ普及していくことでしょう。
通信技術ってどんどん進化しているんだね
新しい技術によって、どんどん便利な世の中になっていくね
でも今回は省略語とかがいっぱいでてきて少し難しかったよ
そうだね、わかりにくいところがあったらまたいつでもいってね
はーい
まとめ
- 3Gや4Gの「G」はモバイル通信方式の規格の世代を表す「Generation」の略
- 過去には1Gや2Gという規格もあったが、現在は3G回線が主流
- 現在利用されている4Gと表記されている回線のほとんどは「LTE」や「WiMAX」と呼ばれる3.9G回線
- 色んなものがインターネットにつながる時代に向けて5G回線は開発されている
今回は携帯やスマホの回線の3G、4G、5Gについて調べてみました。
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