人は寝ている間に夢を見ます。
幸せな夢を見る日もあれば、悪夢を見る日もあります。
しかし、どうして人は夢を見るのでしょう。
今回は、人が夢を見る理由について解説します。
つぐまさん昨日ね、すごく怖い夢を見たの
怖い夢は見たくないよね、どんな夢を見たの?
それがね、怖い夢だってことは覚えているんだけど中身はちゃんと覚えてないの
たしかに夢ってはっきりと覚えているものとぼんやりとしか覚えていないものがあるよね
夢って不思議だね、でもどうして夢って見るのかなぁ
じゃあ今回は夢について調べてみようか
レム睡眠とノンレム睡眠
あれ?夢の話だと思ったらさっそく違うテーマですね。
でも夢の話とつながってくるので安心してください。
知っているよっていう方もたくさんいそうですが、少しの間お付き合いしていただけると幸いです。
人は2種類の睡眠を交互に行っています。
そのうちの一つが体は寝ているけれど脳は起きている「レム睡眠」、そしてもう一つは体も脳も眠っている「ノンレム睡眠」です。
人は、この二つの睡眠を繰り返すことで体や脳を休めています。
レム睡眠の状態で目が覚めた時は脳は起きている状態なので活動がしやすくなるのです。
へー、そっかー
じゃあ起きる前はレム睡眠っていう状態のほうがいいってことだね
うん、たしかにそっちのほうがつらい寝起きにはなりにくいかも
そして突然だけどハテナギちゃんに質問。
夢はどの睡眠の時に見ているでしょう?
んー、やっぱり脳が動いているレム睡眠のときじゃないのかな
半分正解
え?じゃあノンレム睡眠のときも夢を見ているの?
実はそうなんだよ
それぞれの睡眠の時に見る夢
昔はレム睡眠のときにだけ夢を見ると思われていました。
しかし最近の研究でレム睡眠、ノンレム睡眠のどちらの状態でも夢を見ていることがあるということがわかってきました。
しかし、レム睡眠時のほうが夢を見ていることが多く同じ夢でも見ている内容はまったく違うそうです。
レム睡眠のときに見る夢は、脳が活動しているため大脳の中にある「運動野」という手足の運動に関連する神経細胞が活性化することで、現実のような感覚で夢を体験しているため、現実的で合理的な夢を見ることが多いです。
対照的にノンレム睡眠の時に見る夢は脳も眠っているため「運動野」が活性化することがなく抽象的な夢を見ることが多いのです。
人はレム睡眠の時に自然に目が覚めることが多いため、はっきりと覚えている夢はリアリティがあるのもうなずけます。
じゃあ夢をはっきり覚えているってことはちゃんとしたリズムで起きられてるってこと?
うん、そうなるね
しっかりと睡眠がとれている証拠なのかもしれない
じゃあ次はどうして夢を見るかの話をしようか
夢はどうしてみるの?
レム睡眠状態での話になりますが、まず脳が活性化することで記憶が蓄積されている場所にアクセスを始めます。
脳が眠っている記憶を引っ張り出そうとするわけですね。
脳には様々な記憶が保存されていますが、その中からランダムに引っ張り出された記憶が合成されたものが夢なのです。
基本的には近い時期や関連性のある記憶が引っ張りだされるのですが、全然関係のない記憶も一緒に引っ張りだされるためにしっかりと話の筋はあるのですが現実ではありえないようなことが突然起こったりするのです。
なんのためにそんなことが行われているのかというと、脳が自分の記憶の整理をするためです。
この脳の作業が夢を見る理由だと考えられています。
またある研究では悪夢は現実世界のストレスを解決するために見ているともいわれているそうです。
へー、じゃあ私も何かにストレスを感じているのかなぁ
年齢の低い子どものほうが悪夢で目が覚める回数が多いらしいんだ
それは年を重ねるごとに現実世界での問題を解決するための能力があがるからだと考えられているみたいだよ
ちなみに、夢は人だけではなく哺乳類のほとんどが見るといわれています。
犬や猫が寝ている時に夢を見ていると想像するとちょっとかわいいですよね。
まとめ
- 睡眠には脳が起きている「レム睡眠」と、脳が眠っている「ノンレム睡眠」がある
- レム睡眠時はストーリーのある夢、ノンレム睡眠時は抽象的でよくわからない夢を見る
- 夢は脳が記憶を整理するために寝ている間に、色々な記憶を合成して見せているものである
今回はなぜ夢を見るのかについて調べてみました。
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