世間には、赤、青のような通常の色に加え、「パステルカラー」とか「アッシュカラー」のようなファッションや、美容院等では何度も聞くけど実際説明するのが難しいような色の種類が存在します。
「今年の流行はパステルピンクです」と聞いて「はいはい、パステルピンクね(パステルピンク…って実際どんな色だ?)」ってなる人もいたりしませんか?
今回は、そういった世間では当たり前のように使われている特殊な色について解説します。
パステルカラーってテレビとかではよく聞くよね
女の子にとっては身近なものかもしれないね
でも詳しく説明するのって難しいかも
今回はそういった色の色々を見ていこう
色の色々…
パステルカラー
では、まず最初にも登場したパステルさんから見ていきましょう。
パステルカラーってどんな色?
結論からいうと、「パステルカラー」というのは、赤や青のような原色といわれる色に白が混ざったような淡い色合いの色(中間色とも言われます)のことです。
桜とか藤とかの色を思い浮かべてみてください。
強すぎず、ふわっとした雰囲気がありますよね。
現在では女性にも人気のカラーです。
アジサイもパステルカラー代表なイメージがありますよね。
例えばその中でも淡いピンクのことを「パステルピンク」、淡い緑のことを「パステルグリーン」と呼びます。
その他の色でも前にパステルを付け「パステル(色の種類)」と呼ぶことで「淡い(色の種類)」という表現ができます。
では「パステル」とは?
「パステル」というのは、絵画を描くときに用いられる画材なのです。
絵を描くことに精通している方ならご存知だと思います。
もともとは顔料を乾燥させて、粉末にし固めたものを使うときに、カッター等で削り粉末に戻してスポンジや手で塗ります。
全然関係のないテーマで、まさかのお絵描きのほうの講座に関連する話題がでるとは思いませんでした。
そして、「パステル」を使うと淡い中間色が表現できるためそういった色のことを「パステルカラー」と呼ぶようになりました。
アッシュカラー
では、次に美容院でよく聞くアッシュさんについてみていきましょう。
アッシュカラーってどんな色?
「アッシュカラー」というのは、すごく簡単にいうと少し色味がかった灰色のことです。
「アッシュ」というのは実は灰色という意味なのです。
そのため、言葉の意味だけでとらえると「アッシュカラーって灰色なんだ」って思ってしまいそうですよね。
間違いではないのですが、単純に言葉通りにとらえていけません。
その理由について触れていきましょう。
灰色の意味なのに灰色じゃないの?
灰色は灰色なんだけどね、実はどういうときにつかわれている色なのかっていうのが大事なんだよ
美容院でよく聞くよね
そう、大事なのはそこなんだ
アッシュカラー=灰色ではない!?
では、どうして灰色と答えてはいけないのでしょうか。
それは、アッシュカラーという色が髪の色を染めるヘアカラーで使われる色だからなのです。
基本的に、日本人はもともと黒髪です。
しかし、黒髪なのに日本人の髪には赤味やオレンジ味のメラニン色素が多く含まれています。
そのため、単純に灰色をのせても灰色にはなりません。
では、どうするのか。色には「補色」というものがあります。
厳密にいうと少し違いますが、「補色」同士を混ぜると色が消えると思ってください。
下にある図を「色相環」と呼ぶのですが、ちょうど反対にある色同士が「補色」と呼ばれます。
では、先ほどの話で日本人の黒髪には何色のメラニン色素が入っていたでしょうか?
そう、赤味やオレンジ味ですよね。
ということはその色を消すためには青系の色が必要になるということです。
そのため、ヘアカラーで使われる「アッシュカラー」には青系の色が含まれているのです。
ヘアカラーの世界で使われる「アッシュカラー」=「青味がかった灰色」というわけですね。
ただし、打ち消す効果のために青色が入っているため染め上がりが青味がかるというわけではないのでご注意ください。
ベージュ
さて、今度は世間では当たり前のように使われている「ベージュ」さんでいきましょう。
どんな色なのかイメージできる人は多いと思いますが、じゃあどんな色と聞かれたらなんて答えましょうか?
ベージュってどんな色?
「ベージュ」というのは、らくだ色です、以上。
「いやいや、それじゃあ説明しにくいよ!」という方にはもう少し詳しくいきましょう。
「ベージュ」というのはフランス語です。
もともと、色を染めていない羊の毛を使った毛織物のことを「ベージュ」と呼んでいました。
その織物の色のことを「ベージュ」と呼ぶようになりました。
色だけで表現するなら、「極めて薄い黄色」と答えておけば間違いないでしょう。
ちなみに「beige」と表記されるため「ベージ」とも呼ばれます。
しかし、最近では薄い茶色味がかった色のことを「ベージュ」と呼ぶ傾向があるので服選びをする際は気を付けてください。
薄い茶色味がかった色を特に「フレンチベージュ」とも呼びます。
アイボリー
来ました、「アイボリー」。
これもよく聞きますよね、イメージではわかっていても言葉で説明できますか?
アイボリーってどんな色?
アイボリーとは「淡い黄色がかった灰味のある白色」と表現されます。
「わかるようで、わかんねぇ!」と思われた方、お気持ちお察しします。
すごく簡単にいうと「クリーム色をさらに薄くした色」です。
では詳しくいきましょう。
そもそもアイボリーというのは象牙という意味があります。
文字通り「象の牙」ですね。
その象牙の色のことをアイボリーと呼びます。
「ivory」と書かれるため、「アイヴォリー」とも呼ばれますが、ほぼ発音だけの問題ですね。日本では「象牙色」とも呼ばれています。
ベージュとの違い
説明を読んでいると「ベージュとの違いがわかんねぇ」って思いませんか?
筆者は思います。
すごーく、すごーく簡単にいいますね。
「アイボリー」より「ベージュ」のほうが少し濃い、以上。
厳密にいえば、もう少し違いはあるのですがそのくらいの差と思っていてください。
実際服等で使われている場合、製作者や販売者の感覚によって表現方法は変わります。
そのため、実際に目で確かめて自分がいいなと思った色を選ぶことをおすすめします。
色の感覚
テーマから少しそれましたが、色の感覚というのは本当に人によって様々です。
特に男女では色の見え方がかなり違うという研究結果もあるそうで、女性のほうが似たような色でも違いを感じることができるそうです。
男性は、「同じ色なんだからどっちでもいいんじゃない?」なんて女性の前では口が裂けてもいわないようにしましょうね。
くーちゃんはどっちでもいいんじゃない?っていいそうだね
草子さんの目は男性的なのかな
まとめ
- 「パステルカラー」は、中間色の淡い色
- 「アッシュカラー」は、灰色の意味だがヘアカラーで使われている場合は青味が入っている
- 「ベージュ」は極めて薄い黄色だが、最近では薄い茶色という意味で使われていることが多い
- 「アイボリー」は黄色みがかった白、ベージュよりも薄い色
今回は、よく聞くけど言葉で説明しにくい色について調べてみました。
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