気になる魚へんの漢字や名前の由来、7選「誰でもわかるシリーズ」


たくさんの種類がいる魚たち、どうしてその名前がついたのか気になったことはありませんか?

そして、それぞれの魚には例えば魚へんに有という漢字の鮪(マグロ)のようにだいたいが魚へんの漢字があてられています。
でも、わかりやすい漢字をもらっている魚もいれば、どうしてこの魚はこの漢字なんだろうって疑問に思ったことはありませんか?

今回は、それぞれの魚がどうしてその名前になったのか、またどうしてこの漢字があてられたのかという由来について簡単に解説していきます。

はてなぎ

魚へんの漢字って画数が多くて難しいんだよ

つぐま

たしかに魚って漢字だけでも11画もあるからね

はてなぎ

でも身近にいる魚には全部漢字があるの?

つぐま

有名な魚はほぼ間違いなく漢字があるよ

今日は魚についてみていこうか

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有名どころの魚たち

今回は、お寿司のネタやよく食卓にあがることのある魚たちを中心に漢字や名前の由来を説明します。
「食べたくなった、どうしてくれるんだ」という方は、ただただ申し訳ございません。

マグロ

序文でも取り上げましたがマグロは「鮪」と書きます。

どうして「有」という字がついているのかというと、「有」という字には「外側を囲む」という意味があるからだそうで、広い海域を回遊する魚であるという意味で魚へんに「有」という漢字になったそうです。
ちなみに、マグロという名前は眼が黒いという「眼黒」からマグロという名前になった説が有力です。

カツオ

カツオは「鰹」と書きます。

「堅」という字があてられた理由はなんとなく想像できますよね。
カツオは干物にするとものすごく堅くなります。
そう、「カツオブシ」ですね。

「カツオブシ」は実は世界で一番堅い食べ物といわれています。
その堅さはモース硬度でいうと7~8といわれており、石英(水晶)と同じくらいと考えられています。
そして、昔は「堅魚」とかいて「かたうお」や「かたいうお」と呼ばれていたものが省略されて「カツオ」という名前になったそうです。

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サバ

サバは「鯖」と書きます。

魚へんにあまり見慣れない字がついていますが、これは「青」の旧字体で、意味は「青」と同じです。
「青」がつく理由は、サバの背中って青々してますよね。というわけで、見た目でつけられました、非常にわかりやすいですね。

名前の由来のほうですが、歯が小さいため小さい歯と書いて「小歯(さば)」や狭い歯と書いて「狭歯(さば)」という説が有力です。
また群れをなす魚であることから「サハ」という多いことを意味する昔の言葉に濁点がついて「サバ」になったという説もあります。

アジ

アジは「鯵」と書きます。

「参」は今では「三」と書きますが、昔は「参」と書かれていました。
現在でも、領収書等には書き替えられないように「参」の字を使うことがありますよね。ではなぜ、アジは魚へんに「参」なのでしょうか。

色々と説はありますが、三月が旬で一番おいしい季節だからという説が一番すっきりとしていて馴染みやすいですね。
サバと同じく群れをなす魚で、集まるという意味の「参集する」から参がとられたという説もあるそうです。

イワシ

イワシは「鰯」と書きます。

なぜ、イワシは魚へんに「弱」という少し悲しい漢字なのでしょうか?
それは、イワシは陸に上がるとすぐに弱ってしまう、弱い魚だからです。
理由も少し悲しいですね。「ヨワシ」→「イワシ」に変わったという説もあります。

名前の由来ですが、貴族が食べる魚ではないため、卑しい魚の「いやしい」→「イワシ」になったという説があるそうです。

タラ

タラは「鱈」と書きます。

「雪」が付く理由はとても単純。雪の季節(初雪の後)にとれる魚だからです。
タラは寒い季節においしいですよね。
以外とこういう単純な理由でつけられていることは多かったりします。

名前の由来は、皮がまだら模様で「まだら」が「真ダラ」と勘違いされ「タラ」と呼ばれるようになったという説が有力です。

タイ

タイは「鯛」と書きます。

日本の周辺ならどこでも獲れることと、1年中(周年)で獲れる魚のため「周」という字があてられました。

名前の由来ですが、平安時代に作られた法令集の中で、タイは「鯛」以外に平たい魚と書いて「平魚」とも表現されていたそうです。
そのため「ひらたい」の一部から「タイ」と呼ばれるようになったという説が有力です。

つぐま

今回はとりあえずこの7匹でおしまい

はてなぎ

えー、魚は他にもいっぱいいるのに

つぐま

他の魚も気になる人が多ければ、追加で調べようかなって思ってるよ

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まとめ

  • 魚の漢字の由来は、意外と単純なものが多く旬の時期や見た目で決められている

今回は、魚の漢字や名前の由来について調べてみました。

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