太陽を見るとくしゃみを出る人は知り合いの方にいますか?
もしくは、あなた自身がそうですか?
筆者は残念ながら(?)太陽の光を見てもくしゃみがでないのですが、太陽を見るとくしゃみが出る人というのは実際にいます。
今回は、太陽を見たときに出る「光くしゃみ反射」について解説します。
くーちゃんは出るっていってたよ
え、そうなんだ
さっそく身近にいたね
光くしゃみ反射っていうの?
続きは本文で
にゃーい
(にゃーい?)
光くしゃみ反射
冒頭で、さっそく名前が登場しました「光くしゃみ反射」というちょっと気になるワード。
実はれっきとした身体の反応なのです。
そんな反応起こったことないよ、という方。
それもそのはず、日本人のうちこの光くしゃみ反射が起こる人はだいたい25%、4分の1ほどなのです。
では、実際にはどういった反応なのでしょうか。
太陽の光を浴びると、という話で始まりましたが光くしゃみ反射は名前の通り太陽に限らずどのような光を浴びたときでも起こります。
しかし反応を起こす人でも様々で、太陽の光のような強烈な光でないとくしゃみをしない人もいれば、家の明かりのような弱い光でもくしゃみが起こる人もいます。
この光くしゃみ反射、反応が起こること自体は認知されているのですがはっきりとどういった理由で起こっているのかは、まだ医学的には解明されていません。
じゃあ、これ以上わからないの?
ううん、今の段階でもある程度わかっていることはあるから次はそれについてみていくね
光くしゃみ反射についてわかっていること
まず、わかっていることは光くしゃみ反射は遺伝されるということです。
同じ血を引く家族の中に光くしゃみ反射を起こす人がいる場合、その家族も光くしゃみ反射を起こす可能性が高いといわれています。
まさかの遺伝的なものだということには驚きですよね。
そのため、周りでも起こる現象なので当たり前と思っていても、人に話してみると理解してもらえないこともあるでしょう。
その場合は、「光くしゃみ反射っていうのがあるの!」と声を大にして伝えましょう。
また、人には三叉神経と呼ばれる神経がありますが、その神経は目、鼻、あごまで伸びています。
そのため、目に入った刺激が鼻からきた刺激と勘違いされて脳に伝えられることでくしゃみが発生しているのではと考えられています。
それはくしゃみは鼻の粘膜にホコリやゴミが付いたときの刺激によって、異物を鼻からとりだすために起こる現象だからです。
また風邪をひいたときもウィルスが体に入ってこないようにするためにくしゃみがでます。
体の防衛反応が勘違いして発生している可能性があるというわけですね。
遺伝ってことは私も出る可能性があるのかな
同じ血を引いていたら絶対起こるっていうわけではないからね
でも体の勘違いで起こってるっていうのはちょっと面白いね
アイスクリーム頭痛も似たようなものだよね
何それ!気になる!
じゃあ今度アイスクリーム頭痛についても解説するね
にゃーい!
(にゃーい…?)
補足
この光くしゃみ反射のことを「 Autosomal dominant Compelling Helio-Ophthalmic Outburst syndrome」と呼んでいる論文があるそうです。
意味は、「常染色体上にある優性遺伝子が引き起こす突発性太陽視覚症候群」というものでこんなに長い名前にしている理由は頭文字をとると日本でいうハクションの意味になる「ACHOO」という擬音に合わせるためだといわれています。
ちょっと面白いですよね。
まとめ
- 太陽を見るとくしゃみが出る人がいるのは本当
- 日本人だとだいたい4人に1人の割合で起こる
- 光の刺激によってくしゃみが出る現象を「光くしゃみ反射」と呼ぶ
- 医学的にはまだはっきりとどういった原理なのか解明はされていない
- 光くしゃみ反射は遺伝的なもの
今回は光くしゃみ反射について解説しました。
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