日本で販売されている食品には基本的に賞味期限か消費期限が明記されています。
「賞味期限だからちょっと過ぎていても食べれるよ」とか「消費期限を過ぎたら捨てるしかないかなぁ」というように人によってある程度ルールは存在していると思います。
しかし、その認識本当に正しいのでしょうか?
今回は、賞味期限と消費期限の違いについて解説します。
賞味期限と消費期限ってそんなに違うものなの?
うん、そもそも表記されている理由が違うからね
そうなんだ、くーちゃんはどっちもちょっと過ぎてるくらいなら食べられるっていつもいってるけど
今回は、賞味期限と消費期限の違いについて見ていくから草子さんには後で違いをしっかりと教えてあげてね
はーい!
賞味期限と消費期限の違い
ではまず、今回のテーマである賞味期限と消費期限の違いについてざっくりと説明します。
大きな違いは次の2つの項目です。
- 傷みやすさ
- 期限を過ぎた後の安全性
まず1つ目の項目である「傷みやすさ」についてですが、賞味期限は傷みにくい食品に、消費期限は傷みやすい食品につけられています。
この基準は2つ目の「期限を過ぎた後の安全性」に非常に密接に関係しています。
なぜなら、賞味期限は品質が保存される期間として表記されていますが、消費期限は安全に食べることのできる期限として表記されている(一部例外がありますが、後程の項目に書いています)ためです。
賞味期限は期限を過ぎても安全に食すことができます。
もちろん無限に大丈夫というわけではありません、後程細かく解説します。
逆に消費期限は期限を過ぎた後は食べるのは控えたほうがいいでしょう。
この2つの項目が、賞味期限と消費期限の違いとなります。
くーちゃん、間違ってるね…
うん、間違ってるね…
ここからはもう少し細かく見ていこうか
賞味期限と消費期限とは、詳しく解説
違いの項目と重複する部分もあると思いますが、それぞれを少し詳しくみていきましょう。
賞味期限とは
賞味期限は傷みにくい食品に表記され、おいしく食べることのできる期限として「年月日」で記されています。
この期間の間に食べてもらえれば製造元が提供したい味で食べることができるということですね。
製造日から6日以上、品質が維持できるものに表記されています。
ちなみに、賞味期限は別途表記されている保存方法を守り未開封である際の最長の期間として表記されています。
そのため、一度袋を開けてしまったり保存方法の通りにしていない場合は期間が短くなります。
食べることができなくなるわけではなく、品質や味の低下について書かれているというわけです。
3ヶ月以上持つ食品に関しては日にちまで表記をする必要がなく「年月」のみで表記されていることが多いです。
過去には「品質保持期限」と表記されていたこともあります。
現在は賞味期限として統一されています。
賞味期限を超えた食品いつまで食べることができる?
味が落ちるだけなら捨てるのはもったいないし、食べてしまおうと思う方が大半だと思います。
では、賞味期限を過ぎてしまった場合はいつまで食べることができるのでしょうか。
実はその答えは明確には存在していません。
味やにおい、色に違和感がある場合に自分の判断で食べることを控えるようにしましょう。
もちろん、賞味期限は未開封であることが条件となっているため、開封済である場合はできるだけ早く食べるに越したことはないです。
その点には十分注意をしてくださいね。
消費期限とは
次に消費期限について少し詳しくみていきましょう。
消費期限は傷みやすい商品に表記され、過ぎたものを食べると安全が保証できませんよという期限です。
こちらも賞味期限と同様、決められた保存方法で保管した場合という条件付きとなります。
傷みやすい食品は、ある日数を経過すると食べることでおなかを壊したり、場合によっては食中毒を起こしています危険性があります。
実はもう一つ例外として消費期限として表記されるものがあります。
それは、味や品質の劣化がかなり早い食品です。
賞味期限が非常に短い食品ということですね。
未開封で決められた保存方法を守っても、5日間までしか味や品質を維持できない食品も消費期限として表記されます。
もちろん消費期限を過ぎたからといって、絶対おなかを壊したりするわけではありません。
とはいえ、どうしても食べる場合は自己責任の元で食べるようにしてください。
ちょっとくらい過ぎても大丈夫さ
捨てるのもったいないから私は食べる!
草子さん、いつのまに
だめだよ、くーちゃん!
おなか壊すよ!
賞味期限や消費期限を表記する必要のない食品
実は、世の中には賞味期限や消費期限が表記されていない食品も存在します。
それは2種類あり、1つは賞味期限を表記する義務がない食品で、もう1つは賞味期限が存在しない食品です。
賞味期限を表記する必要のない食品
下記の食品は賞味期限を表記する義務がありません。
- 米
- 野菜
- 果物
上記の食品は表記する義務がないだけで、賞味期限がないわけではありません。
特に野菜や果物は傷みが早いものが多いため、表記がないからといって長期間保存しておくのは控えましょう。
賞味期限がない食品の例
こちらの項目は、本当に賞味期限が存在していない食品になります。
下記の食品には賞味期限が存在しません。
- 砂糖や塩のような調味料
- ガム
- アイスクリーム
- 氷
- 梅干し(調味料が入っていないものに限る)
- 昆布
- はちみつ
このうち、昆布とはちみつは賞味期限が表記されています。
しかし、それは法律上袋や瓶に詰めた際に賞味期限を表記しないといけないためつけられているだけで、実際には賞味期限が存在しない食べ物です。
賞味期限が存在しない理由
では、このような食品はどうして賞味期限が存在しないのでしょうか?
それは、長期間保存していても品質がほぼ低下しない食品であるためです。
もちろん未開封で決められた保存方法を守った上での話なので、その点はご注意ください。
(さすがはちみつだ…)
なんだかつぐまさん、うれしそう
まとめ
- 賞味期限と消費期限の違いは味や品質の保証期限と安全に食べることができる保証期限の違い
- 賞味期限は未開封で決められた保存方法を守った場合の目安期限
- 賞味期限を超えても食べることはできるが、味やにおい、色の変化によって判断する
- 賞味期限が表記されていない食品もあるが、表示義務がないものとそもそも賞味期限がないものが存在する
今回は、賞味期限と消費期限の違いについて解説しました。
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